各メーカーから様々なテントが出ている中で、「結局どのメーカーがいいのか」と迷ってしまうことはないでしょうか?
特にキャンプを始めたばかりやこれから始める場合には、それぞれのメーカーの良し悪しがわからないもの。
テントはギアの中でも価格が高いため、後悔する買い物はしたくないと思い、僕自身も購入前リサーチをした経緯があります。
今回は、キャンプをこれから始める方に特におすすめしたい、スノーピークの「アメニティドーム」をレビューします。
「アメニティドーム」(スノーピーク)
おすすめ度:★★★★★
良い点:
◯簡単組み立て
◯3サイズ展開
◯充実の機能
◯拡張アレンジ性の高さ
いまいちな点:
△オールインワンではない
△シェルターとしては使えない
△他の人と被る
以下に詳細をまとめました。
目次
【スペック】
製品名 | アメニティドーム L | アメニティドーム M | アメニティドーム S |
メーカー | スノーピーク | スノーピーク | スノーピーク |
希望小売価格 | ¥54,780(税込) | ¥43,780(税込) | ¥ 32,780(税込) |
重量 | 9.8kg | 8kg | 5kg |
展開サイズ | 540×310cm | 505×280cm | 355×230cm |
収納サイズ | 73×23×27cm | 74×22×25cm | 58×18×23cm |
室内高 | 165cm | 150cm | 120cm |
セット内容 | テント本体 本体フレーム長(×3) 前室フレーム(×1) ジュラルミンペグ(17cm×18) 自在付ロープ(1.4m×2、2.5m×2、2又5m×2) リペアパイプ キャリーバッグ フレームケース ペグケース | テント本体 本体フレーム長(×3) 前室フレーム(×1) ジュラルミンペグ(17cm×18) 自在付ロープ(1.4m×2、2.5m×2、2又5m×2) リペアパイプ キャリーバッグ フレームケース ペグケース | テント本体 本体フレーム長(×3) 前室フレーム(×1) ジュラルミンペグ(17cm×18) 自在付ロープ(2.5m×4、2又4m×2) リペアパイプ キャリーバッグ フレームケース ペグケース |
材質 | フライシート:75Dポリエステルタフタ・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム・テフロン撥水加工・UVカット加工 インナーウォール:68Dポリエステルタフタ ボトム:210Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム フレーム:ジュラルミンA7001+A6061(φ12mm+φ13mm+φ14.5mm) | フライシート、インナーウォール、ボトム:同左 フレーム:ジュラルミンA7001+A6061(φ12.8mm+φ12mm・前室φ11.8mm+φ12mm) | フライシート、インナーウォール、ボトム:同左 フレーム:ジュラルミンA7001+A6061(φ9.3mm+φ8.5mm) |
対応人数 | 6名 | 5名 | 3名 |
ミニマム耐水圧 | 1,800mm | 1,800mm | 1,800mm |
【良い点1 簡単組み立て】
キャンプを始めたばかりで、テントの組み立てに慣れていない我が家でも、簡単に設営できました。
設営作業がしやすいように、ポールとそれに対応するスリーブおよびコーナーテープが色分けされています。
また、ペグダウン用にコーナーループがついているため、設営中に迷うことがありません。
設営手順はシンプルで、インナーテントを広げてポールを通し、フライシートを被せ、ペグダウンという作業でほぼ完結します。(必要に応じてロープを張ります)
我が家は初設営におよそ45分かかりましたが、現在は2人で30分もあれば完了します。
公式による設営方法の動画も公開されています。
【良い点2 3サイズ展開】
使用する人数に応じてS、M、Lの3サイズから選ぶことができます。
Sの対応人数は3名、Mが5名、Lが6名となっており、いずれのサイズも防風構造や耐水圧1,800mmのスペックを備えています。
なお、スノーピークの製品は全て「永年保証」のため、安心して使い込むことができる点も嬉しいです。
【良い点3 充実の機能】
アメニティドームの使用感の中で、とりわけ優秀だと感じた点を列挙します。
ゆったり室内
Lサイズの場合ですが、295×295cmの広さがあり、大人2人と幼児含む子供3人の計5人でもゆったり使える広さです。
DODのソトネノサソイのMサイズ(幅115cm)とLサイズ(幅140cm)を連結してもゆとりがあります。
室内高ですが、風の影響を抑えるため低めに設定されています。
Lサイズでは165cmと、身長186cmの僕はまっすぐ立つことはできませんが、そもそもテント内で立つことは少ないため、個人的には気になりません。
風通し
前面背面共にメッシュ仕様となっており、前室を開けると風が通り抜けます。
テント内の室温調整のほか、テントを乾燥させる際にも虫の侵入を防ぐことができて助かります。
ベンチレーションも備えてあり、空気循環をしっかりと行えるのも特徴です。
体感ですが、2ルームテントに比べて結露が少ないです。
室内のループ
室内に6つのループがあります。
ループにはルームランタンや装飾といった軽いものを吊るすことができます。
吊るすものの重量は1kg以下が推奨されています。
持ち運びやすさ
我が家ではアメニティドームの購入以前は、コールマンの2ルームテントを使っていました。
2ルームテントは広さと室内高があり、活躍する場面も多いです。
一方、収納サイズと重量がネックとなり、代替品を探して「アメニティドーム」に行き着いた経緯があります。
アメニティドームLで9.8kgとコールマンの2ルームテント(約17kg)の半分程度の重量となり、収納サイズも一回り小さいため、収納、取り扱いともに小回りが効くようになりました。
【良い点4 拡張アレンジ性の高さ】
他ギアと連携したアレンジができるため、自分好みのカスタマイズを楽しめて、飽きることなく使用できます。
タープを使うことで、小川張りや、タープ下にインナーテントだけを立てるアレンジができます。
またリビングシェルと連結できるため、「使用人数が増えた」「雨が降りそう」というケースに、2ルームテントのように使うことができます。
アメニティドーム単体でも前室を跳ね上げることでリビングスペースを確保できます。
Lサイズで大人がギリギリ2人収まる程度の広さなので過度に期待はできませんが、特にサイズの小さな区画でスペースを活用できます。
なお、入り口が側面にあるため、前室が荷物置き場としても使いやすいです。就寝時や雨天時の荷物の退避場所として重宝しています。
専用のグラウンドシートとインナーテントシートも用意されています。
【いまいちな点1 オールインワンではない】
ここからは使っていて気になった点になります。
アメニティドームにはハンマーや跳ね上げ用のポールは付属していないため、別途用意する必要があります。
付属のペグはジュラルミン製で、鋳造ペグと比較すると、軽めのハンマーでも打ち込みやすいです。場合によっては100円均一のトンカチでも代用可能ですが、ハンマーをテント以外でも使うのであれば、専用品を用意するのが良いと思います。
おすすめのハンマーはスノーピークの「ペグハンマー PRO.C」です。
【いまいちな点2 シェルターとしては使えない】
インナーテントにポールを通して自立させ、その上からフライシートを被せる構造です。
インナーテント吊り下げ式のタイプとは異なり、フライシートのみをシェルターとして使用することはできません。
シェルターとしても使いたい場合には、同じくスノーピークの「ヴォールト」が選択肢に入ります。
【いまいちな点3 他の人と被る】
人気ブランドのエントリーモデルのため、どのキャンプサイトでも必ずと言っていいほど見かけます。
我が家の場合は、他の方の色々な使い方が参考になるためありがたいのですが、独自性や唯一性を大切にされる場合は、気になる点ではないかと思います。
【まとめ】
スノーピークのエントリーモデル「アメニティドーム」のレビューでした。
入門者向けに簡単設営ができる設計となっていて、使用人数に応じたサイズ選択ができる点が魅力的です。また、優れた機能でシーズンを問わず使いやすく、他のギアと組み合わせることで自由なアレンジが出来るのも人気の理由ではないでしょうか。
一方、ハンマーや跳ね上げ用ポールなどのギアは別途で用意する必要があるため、持っていない場合には購入が必要です。インナーテントにフライシートを被せる構造のためシェルターとしては使えない点も考慮する必要があります。また、キャンプ場で他のユーザーと被りることも多々あります。
初めてのテントとしての使いやすさ、またメーカー品質の高さで非常におすすめであり、我が家でも購入してよかったギアの代表格となっています。
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